以前書いた「膝の痛みを出す癖との戦い」では、下肢外側ラインである長腓骨筋~大腿二頭筋を使う癖を抑え込むために、下肢内側ラインの後脛骨筋~半腱様筋・半膜様筋の機能を高めるワークをご紹介しました。
そしてこのラインの関係は表と裏にも存在します。膝の痛みに悩まれてる多くの方が大腿四頭筋(ももの表)を使いすぎている傾向があります。
試しにスクワットをおこなっていきましょう。無理のない範囲で数回しゃがんでいき、どこの筋肉を使っているか確認してください。
多分ほとんどの方が大腿四頭筋を使っていて、逆にある筋肉のハムストリングス(もも裏)を使っている感覚はないと思います。大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉です。そのため膝を曲げた時に最も負担がかかるスクワットで大腿四頭筋がメインに働くと、膝の動きがいびつになり場合によっては痛めてしまいます。
これを改善するために、下記のワークでハムストリングスの機能を高めて大腿四頭筋の負担を抑え、さらに股関節の機能を高めて膝の負担を軽くします。
①下肢のクロスポイント
膝裏と膝裏上のスイッチをおこないましょう。
②股関節の機能を高める
この3つのワークを行った後、もう一度スクワットをおこなって下さい。
先程よりハムストリングスに感覚があり、スムーズにスクワットをおこなえると思います。
このように筋肉のバランスが整うと関節の動きがスムーズになります。膝に痛みがある方はもちろんの事、痛みがない方でも日常生活やスポーツ動作をスムーズに行う事ができるので、膝の痛みを出す癖との戦いでご紹介したワークと一緒におこなってみてください。
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