骨折や脱臼、捻挫や打撲
などの外傷による急性痛はもちろん安静にした方が良いです。
ですが慢性痛はそうではない。
慢性痛の場合、動かした方が良くなるケースがあります。
今回は、
膝の痛みに悩まされていたが、痛くても動かし続けた結果、痛みが緩和されたケースをご紹介します。
私のパーソナルセッションを約8ヶ月、続けていただいてるお客様がいます。
その方は一年前から、長時間歩いたり、脚を組んだりすると右膝の外側が痛くなり、夜間痛にも悩まされている方でした。
お医者様には
『軟骨がすり減ってる』
と言われたそうです。
全身を調べ、その方の動きの癖を確認した後、私はあえてその痛い体勢をとってストレッチをするようにお伝えしました。
ちょうどこんな体勢です。
ここから体を前に倒します。
ポイントはみぞおちの力を抜き、股関節を曲げること。事前に下記のクロスポイントを刺激すると効果的です。
クロスポイントシステム
↓
体幹のクロスポイント
↓
みぞおち/背中のスイッチ
鼠径部スイッチ
このストレッチを、できる時は毎日実施してもらいました。
最初は痛くて辛そうでしたが、我慢できる範囲でコツコツストレッチをおこなってもらった結果、
徐々に痛みが引いてきて、現在は夜間痛が軽く残っている程度で他の痛みは完全消失。
ダイエットのため、重量をかついだスクワットをするまでに回復しました。
すり減った軟骨は元に戻りません。
ストレッチをしただけで戻るはずがありません。
ではなぜ膝が痛かったのか。
それは
大腿外側の筋肉が固まり、膝の外側の筋肉に炎症が起きてたから
なんです。
つまり痛みに関係していたのは筋肉の固さ。
軟骨のすり減りは痛みに直接関係なかったという事です。
不良姿勢や体重の増加、癖のある動きによって、
軟骨がすり減るくらいの負担を膝にかけてしまい、
その結果、膝の外側の筋肉が固まり、炎症を起こして、痛みを感じるようになったのでしょう。
軟骨ではなく、周辺の筋肉の炎症による痛み。
こういったケースの慢性痛は往々にしてあります。
その場合は今回のケースのように姿勢や動き、筋肉の使い方を変えるトレーニングをおこなったり、
筋肉をゆるめるマッサージやストレッチを行えば痛みはとれます。
ですがもちろん全ての慢性痛がそうとは限りません。
軟骨がすり減って、それが原因で痛みが出る場合もあります。
手術や注射が必要な場合もあります。
なので、慢性痛でお悩みの方は、
身近にいる信頼できるお医者様や治療院の先生、トレーナーに相談してみてください。
そこでしっかり判断してもらった上で、どのように対処していくかを考えていきましょう。
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