過去にご紹介した首肩こり・五十肩解消のセルフケアは、
全て上半身からアプローチをかけたものでした。
ですが、下半身から首肩こりや五十肩に繋がるケースもあるので、
今回は下半身からのアプローチ方法をご紹介します。
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内ももと首肩の関係
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まず、何故内ももか。理由は2つあります。
1)内ももと首肩の筋肉が連動する
下記の画像は筋肉の連鎖を表しています。
数ある筋肉連鎖のうちの一つ、
ディープフロントライン(以下DFL)です。
DFLは身体の深い部分に位置する、いわゆるインナーマッスルの筋肉連鎖で、
内ももの筋肉が
首肩の動きに関係する斜角筋群、
咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)に関係する咀嚼筋群・舌骨下筋群・舌骨上筋群
と連動します。
そして
咀嚼筋群・舌骨下筋群・舌骨上筋群
が固まると
首肩こりに直接関係してくる
僧帽筋や胸鎖乳突筋が連動し、一緒に固まります。
内ももをストレッチでゆるめると、
内もも → 咀嚼筋群・舌骨下筋群・舌骨上筋群 → 僧帽筋・胸鎖乳突筋
という流れでゆるんでいきます。
2)内ももの経絡との関係
内ももを通る経絡(ツボとツボの繋がり)が肩の動きに関係する内臓と繋がりがあります。
それは、
肝臓と関係がする肝経と
脾臓と関係する脾経
です。
何らかが原因で肝臓や脾臓の機能が亢進、もしくは低下し固まると、周りの筋肉も固まり、
肋骨を内側に閉じ、下にさげ、
猫背になり、肩首が緊張します。
肝経と脾経のラインをストレッチでゆるめると、
肝経・脾経 → 肝臓・脾臓 → 肋骨・肩甲骨
という流れで整い、肋骨と肩甲骨が正常な位置に戻ります。
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内もものストレッチ
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まず肩の下に手首、股関節の下に膝を置き、四つん這いになります。
そのまま膝を真横に開き、肘を地面に付け、恥骨を地面に近づけます。
背骨は丸まらないように、目線を高く上げましょう。
この時、膝が伸びないように注意します。
完全に恥骨が地面につかなくても構いません。
股関節や内ももが痛気持ちいいあたりまで恥骨を下げ、
そこでお尻を前後・左右に揺らして内ももや股関節周りをゆるめましょう。
少し難しいストレッチですが、
無理なくできる範囲で実践してみてください。
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