いきなりですが皆さん、片足バランスは得意ですか?
安定してじっと立っていられる方もいれば、ふらついて、すぐに足をつけてしまう方もいると思います。
実は片足バランスが苦手な人ほど、膝・腰・股関節などを痛めていたり、痛めやすかったりします。
何故かというと、バランスをとるために必要以上に筋肉に力を入れるからです。
力が入りすぎた筋肉は硬直し血流が悪くなり、局所的な酸欠を起こします。
酸欠を起こすと組織に酸素が届かなくなるので、血管を拡張させて、なんとか血流量を保とうとします。
その血管を拡張させるのがブラジキニン等の発痛物質で、血流量を保ちながら、痛みを使って脳に危険な状態であることを伝えます。
これが筋硬直による膝の痛みや腰痛・股関節痛のメカニズムです。
厚生労働省が2016年11月14日に発表した「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」
によると成人の一日あたりの平均歩数は男性で7194歩・女性で6227歩。
歩行は片足になる瞬間があるので、歩く度に平均歩数分ふらつき、力をいれていたら・・・
すぐに筋肉は固まってしまい、場合によっては痛みにつながってしまいますよね。
そうならないためにも、安定した片足バランスができるようになる必要があります。
《 バランスが悪くなる要因 》
片足バランスが苦手な人は、
アナトミートレイン(筋肉の連鎖)の中でも、
体の前面にある、
スーパーフィシャルフロントライン
(特に腹直筋・大腿四頭筋・前脛骨筋)
そして、外側面にある
ラテラルライン
(特に腹斜筋・中殿筋・大腿筋膜張筋・腸脛靭帯・長腓骨筋)
この2種類のラインを優位に使い、力を入れてしまっています。
これだと軸が前や横に動いてしまうので、バランスがとりずらくなります。
《 バランス能力を上げる 》
片足バランスを安定してできるようにするには『バランスが悪くなる要因』で書いた部位をゆるめ、
アナトミートレインの中でも身体の深い部分に位置する、インナーマッスルの筋連鎖、ディープフロントライン(特に大腰筋・内転筋・後脛骨筋)を機能させることです。
そして大腰筋と関係性の深いハムストリングス(もも裏)も機能させます。
①もも周り、お尻の外をゆるめる
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↓
3Dマッサージロール活用法
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ももの外側ほぐし
ももの表ほぐし
ポジションボール活用法
↓
お尻の外ほぐし
をおこないバランスを悪くする筋肉である大腿四頭筋・大腿筋膜張筋/腸脛靭帯・中殿筋をゆるめ、
内転筋・ハムストリングス・後脛骨筋が機能しやすい状態にします。
②みぞおちをゆるめる
バランスを悪くする筋肉である腹直筋をゆるめ、大腰筋が機能しやすい状態にします。
③足裏のスイッチ
クロスポイントシステム
↓
下肢のクロスポイント
↓
足裏のスイッチ
をおこない、劣位になっている後脛骨筋を活性化します。
④みぞおち/背中のスイッチ
クロスポイントシステム
↓
体幹のクロスポイント
↓
みぞおち/背中のスイッチ
をおこない、劣位になっている大腰筋を活性化します。
④股関節スクワット
劣位になっている大腰筋を活性化します。
⑤割膝
劣位になっている内転筋とハムストリングスを活性化します。
この5種のワークの効果を、
ビフォーアフターで確認してみてください。
片足バランスがやりやすくなっていると思います。
お時間がある時に是非お試しください。
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