親指を使いすぎると肘・肩を痛める


Masahito Shiba

横浜鶴見・蒲田を拠点に活動する治療家パーソナルトレーナー。身体の調子を整えるためのセルフケア方法を配信中。

鍼灸師/NSCA認定パーソナルトレーナー/JCMA認定体軸セラピスト


体の部位で特に使用頻度が高いのが手指。

日常生活ではもちろんの事、

特にデスクワークの方や、
重いものを持つ機会が多い方はかなりの強度と頻度で使われると思います。

その中でも特に使用頻度が高く、力を入れやすいのが親指で、

使いすぎると、肘や肩に負担をかけ、痛めやすくなります。





《親指と小指のバランス》


親指の筋肉はアナトミートレインのディープフロントアームライン(以下DFAL)上にあり、下記の画像通り

小胸筋(胸)
上腕二頭筋(力こぶ)
橈骨の骨膜(前腕の親指側)
母子球筋(親指の付け根のふくらみ)

と連動していきます。

このラインを使用しすぎると

肩は内巻き、肘は親指側に『く』の字に曲がり、
肩こり・五十肩・野球肘・テニス肘
などに繋がってしまいます。



このようにならないようにするには、DFALの逆にあり、抑え込む機能がある
ディープバックアームライン(以下DBAL)を使用する必要があります。

DBALは上記画像の通り

菱形筋/肩甲挙筋(肩甲骨と背骨の間/首と肩甲骨の間)
回旋筋腱板(肩関節のインナーマッスル)
上腕三頭筋(腕の裏)
尺骨骨膜(前腕の小指側)
小指球筋(小指の付け根のふくらみ)

と連動し、
肩関節を安定させ、肘が親指側に『く』の字に曲がらないよう、抑え込んでくれます。





《DFALを緩めDBALを鍛える》


①親指の付け根をゆるめる

親指の付け根にあるふくらみを、
反対側の親指と人差し指で摘んで押します。



②肘の親指側をゆるめる

DFAL上の筋肉ではありませんが、
ラインに近いところにある、この筋肉が固まりやすいので、
ここを反対側の親指・人差し指・中指で摘んで押します。



③胸をゆるめる

胸のくぼみの下を反対側の人差し指・中指・薬指で押します。



④DBALを鍛える

DBAL上の、
小指球筋・上腕三頭筋・回旋筋腱鞘板・菱形筋
を鍛えます。
小指と薬指を握ります。

そのまま、うつ伏せになり

腕を外に回転させながら、わきを締めます。
これを10~20回行いましょう。





肘や肩の痛みでお悩みの方は、
この4つのワークを是非お試しください。

0コメント

  • 1000 / 1000

治療家パーソナルトレーナー柴雅仁のブログ 横浜/鶴見/川崎/蒲田

身体の調子を整えるためのセルフケア方法を配信中