痛みのメカニズム


Masahito Shiba

横浜鶴見・蒲田を拠点に活動する治療家パーソナルトレーナー。身体の調子を整えるためのセルフケア方法を配信中。

鍼灸師/NSCA認定パーソナルトレーナー/JCMA認定体軸セラピスト


少し専門的な内容となっておりますので、ご興味のある方のみ読み進めて下さい。





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痛みを感じるセンサー

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体には痛みを感じる2種類のセンサーがついています。

高閾値機械受容器(Aδ線維)

ポリモーダル受容器(C線維)


です。



高閾値機械受容器(Aδ線維)は、
一次痛と呼ばれ、刺すような鋭い痛み。
ポリモーダル受容器(C線維)は、
二次痛と呼ばれ。鈍く疼くような痛み。

組織が損傷されたときは、最初に一次痛が生じ、少し遅れて二次痛が生じます。

一次痛は一過性の痛みで、
例えば、転んで膝を打った瞬間、最初に感じる鋭い痛みは一次痛で、
その後に感じるズキズキした痛みは二次痛です。

なので一般的な慢性痛はポリモーダル受容器(C線維)を刺激するものだと考えています。




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痛みの種類

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脳と脊髄を走っている神経が傷害されることによって起こる痛みのことを、

中枢神経性の疼痛。


中枢神経から分かれた神経が傷害されることによって起こる痛みのことを、

末梢神経性の疼痛


と言います。



また、打撲や捻挫のように外力が原因で起こる痛みを

急性疼痛。


3か月以上の持続または再発、急性組織損傷の回復後1か月以上経過しても持続する痛みを

慢性疼痛


と言います。





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慢性痛になるまで

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何かしらの刺激が入り痛みが生じると、その周辺の筋肉が緊張する。
筋緊張が起きると、血管が収縮し血流が悪くなり、局所的な酸欠が起きる。
酸欠を起こすと組織に酸素が届かなくなるので、血管を拡張させて、なんとか血流量を保とうする。
その血管を拡張させるのがブラジキニン等の発痛物質で、これにより再度痛みが発生する。
そして、また痛みにより筋緊張をおこし、酸欠になり、血流量を保つために血管を拡張させ、痛みが発生する・・・



このループにはまると慢性痛になります。

慢性痛でも初期段階であれば、治療により筋緊張を取り除くことで解消される可能性が高いです。

ですが初期を超えて、半年前後たった慢性痛の場合、
緊張させる事が癖になってしまい、筋緊張を取り除いても、癖を取り除いてなければ、また痛み出してしまいます。

なので筋緊張と緊張させる癖の両方を取り除く治療が必要となります。






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