肩関節の動きが悪かったり、痛めている方は三角筋を優位に働かせています。
何故三角筋が優位になると肩関節の動きが悪くなるかの説明の前に、実際に体感していただきたいと思います。
まず腕を横からあげてください。
今の腕のあげやすさ、肩の重さなどを覚えておいてください。
次に三角筋をさすります。摩擦で熱くなるまでさすりましょう。
それでは再度腕を横からあげてみてください。いかがでしょう。
先程よりもあげづらく、肩が重く感じると思います。
三角筋が優位になると、その近くにある別の肩関節を動かす筋肉が劣位、つまり上手く使えない状態になるため、肩関節のバランスが崩れてしまいます。劣位になる筋肉とは肩関節のインナーマッスルであるローテーターカフ(棘上筋/棘下筋/肩甲下筋/小円筋)です。
三角筋は上腕骨を上方に引き上げるのに対し、ローテーターカフは肩関節を安定させる筋肉。この筋肉が劣位になり、三角筋が優位になると、肩関節が不安定な状態のまま上腕骨を上に引き上げるため、滑らかな動きができず、結果肩が重く感じたり、場合によっては痛めたりします。
そして、三角筋は肩甲骨を上にあげる(肩をすくめる)僧帽筋とも連鎖するので、三角筋が優位になると、首肩こりにもつながります。
これも肩が重く感じる理由の一つです。ローテーターカフを機能させるには、『上肢のクロスポイントワーク → わきのスイッチ』を刺激し、
肩甲骨を下にさげる前鋸筋や上腕骨を下にさげる大円筋・広背筋を機能させることです。
わきのスイッチを刺激したら、再度腕を横からあげてください。肩が軽くなり、腕があげやすくなったかと思います。
スムーズな動きを維持するには、日頃からわきのスイッチを刺激する事が必要です。隙間時間を利用して、できるだけ毎日実践してください。
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