30年前の癖が現在の身体に影響をあたえる!?


Masahito Shiba

横浜鶴見・蒲田を拠点に活動する治療家パーソナルトレーナー。身体の調子を整えるためのセルフケア方法を配信中。

鍼灸師/NSCA認定パーソナルトレーナー/JCMA認定体軸セラピスト


昨日担当したランナーのお客様。
マラソンシーズンに入り、練習時の速度をあげたり、距離を伸ばしていたら、
左の肩甲骨の内側あたりのつっぱり感や左足の薬指の皮がめくれる
といった症状が出てきて、それについて相談を受けました。





診断したところ、以下の状態。

・腰椎4番左変異
・右長橈骨手根伸筋の緊張
・右肺経実


これを改善するために前腕と胸にある

合谷、下廉、中府


の三種のツボを刺激しました。

これらのツボは、
アナトミートレインのディープフロントアームライン(以下DFAL)をゆるめます。

DFALは
前腕の親指側 ~ 上腕の表 ~ 胸
と連結し、このラインが硬直すると腕全体が内巻きになります。

右腕が内巻きになると、それが影響して、体幹も左側に回旋し、
スパイラルライン(以下SPL)に影響を与えます。

SPLは下記のように連結し、最終的には反対側の背中に繋がります。

右肋骨から左骨盤に流れるSPLが硬直することで左肩甲骨の内側につっぱり感が出ていました。





まとめると、今回ケースの場合

右DFAL硬直による腕全体が内旋
その影響で体幹が左回旋
右から左に流れるSPLが硬直
左肩甲骨の内側につっぱり感がでる

このような流れで左肩甲骨の内側に影響を与えていました。

左の薬指の皮がめくれてしまうのも、SPL硬直の影響で左足底外側部に荷重してしまう事が原因だと考えられます。



3つのツボを刺激して、つっぱり感は消失。

セルフケアは『母指を使いすぎるの首肩を痛める』てご紹介した種目と、中府穴をご案内。



治療後お話を伺ったところ、
30年前(学生時代)ハンドボールをやっていて、その時から右前腕の圧痛はあったとの事。

『まさか30年前のハンドボールが原因!?』

と原因かどうか定かではありませんが、その頃からあったであろう右腕アウターマッスル優位の癖は少なからず現在にも影響をあたえていると考えています。

アウターを使う癖から脱却できるように。これからも全力でサポートさせて頂きます。

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