みぞおちをゆるめて血糖値が減少?


Masahito Shiba

横浜鶴見・蒲田を拠点に活動する治療家パーソナルトレーナー。身体の調子を整えるためのセルフケア方法を配信中。

鍼灸師/NSCA認定パーソナルトレーナー/JCMA認定体軸セラピスト


年明けからパーソナルをスタートしたお客様の話。
そのお客様の目的はダイエットを兼ねた右股関節と膝の痛みの改善。既往歴として糖尿病があることも伺ったが、それは頭の片隅に入れておいて、まずは股関節と膝の痛みの治療から入った。

診断した結果、色々気になる点はあったが、特に気になったのは右脾経のエラー(脾経とは足の内側から体幹部を通る経絡。経絡とはツボとツボを繋いだもの)。

経絡調整をした後、セルフケアワークとしてみぞおちほぐし、みぞおち/背中のスイッチ、鼠径部/お尻のスイッチ(間に内転筋・ハムストリングス摩り)を処方した。

このお客様の場合だと、脾経と関係の深い筋肉、内転筋・ハムストリングス・大腰筋の機能不全による膝・股関節の痛みなので、これらのワークを処方したわけだ。ワークを続けていただいた結果、痛みに波はあるものの、わずか1週間で膝と股関節の痛みが7〜8割は減少した。だがこのワークが私が予想していなかった所でも効果を発揮することになる。それが血糖値の減少だ。
そして血糖値のほか、過去1〜2ヶ月の血糖変動を反映するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー )も6.5% → 6.3%に減少した。(6.5%以上が糖尿病)

ただ、この結果に対してエビデンスがあるわけではない。なので因果関係は不明。だが、数値が変化する前後の違いが週1回のパーソナル時の治療と運動、そして日常的におこなっていただいてるワーク以外ない。
治療は膝や股関節に対してだし、運動はまだ膝や股関節の様子を見ながらやっているので、そこまでの運動強度ではない。
そう考えるとワークの可能性が高い。特にみぞおちのワーク。みぞおちの奥には胃があり、その後ろには膵臓がある。膵臓が血糖をコントロールをしているので、みぞおちをゆるめたり動かしたりすると膵臓に何かしらの影響を与える可能性がある。

以上の理由からみぞおちのワークが血糖値の減少に関係していると私は思っている。
今回の結果をトレーナーやセラピストの方は是非今後の治療や運動指導の参考にしてみてください。経過観察をし、また新たな発見があったらシェアしたいと思います。

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