肩や腰は凝り固まると、痛みや張り感を感じると思います。
ですが、それ以外の筋肉は凝り固まってもなかなか感じとることができません。
特にお腹。お腹が凝り固まっても、お腹が痛いとはなりません。
ですが、お腹の凝りは身体の様々な部位に影響を及ぼします。
《 お腹の緊張よる関節痛 》
お腹の筋肉は筋連鎖により、複数の関節に影響を及ぼします。
アナトミートレインのスーパーフィシャルフロントライン(SFL)は腹直筋から首や膝に。
ラテラルライン(LL)は外・内腹斜筋から首や膝に。
スパイラルライン(SL)は外・内腹斜筋から首肩・膝・腰に。
これらの筋肉をほぐすことで、繋がりのある関節の痛みが緩和されることがあります。
《 お腹の緊張よる内臓の不調 》
内臓も筋肉で動いているため、負担をかけると固まり、機能が低下します。
そしてその固さが表層の筋肉にまで影響を与えます。
胃の不調(胃痛、膨満感、消化不良など)ではみぞおち。
小腸・大腸の不調(便秘や下痢など)ではへそ周り。
子宮の不調(月経痛など)では恥骨周辺の下腹部。
これらをほぐすことで、対応する内臓の不調が緩和されることがあります。
《 お腹をほぐす 》
①みぞおちをほぐす
筋肉では腹直筋や外腹斜筋。
内臓では胃や膵臓にあたります。
へそから指4本上がみぞおちです。
そこに指をあててほぐすか、
もしくはうつ伏せになり、ボールをあててほぐします。
②へそ周りをほぐす
筋肉では腹直筋や外腹斜筋。
内臓では小腸や大腸にあたります。
みぞおちと同様に手でほぐすか、うつ伏せでボールをあててほぐします。
③わき腹をほぐす
筋肉では外腹斜筋と内腹斜筋です。
ほぐし方は下記の記事をご参照ください。
④恥骨周辺をほぐす
筋肉では腹直筋や外・内腹斜筋。
内臓では子宮にあたります。
ここは繊細な場所なので、恥骨周辺に両手を重ねて暖め、軽くさするくらいにしましょう。
誰にでも簡単にできる調整法なので、関節痛や内臓の不調でお悩みの方は是非お試しください。
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