身体を固くするタバコ


Masahito Shiba

横浜鶴見・蒲田を拠点に活動する治療家パーソナルトレーナー。身体の調子を整えるためのセルフケア方法を配信中。

鍼灸師/NSCA認定パーソナルトレーナー/JCMA認定体軸セラピスト



5日前、糖化による筋硬化について書きました。

本日はタバコによる筋硬化について。

皆さんもご承知の通り、タバコは肉体的にも精神的にも有害なものです。

タバコに含まれている代表的な成分であるニコチンは神経系に影響を与え、中枢神経を興奮させ交感神経を優位にします。
交感神経優位になると副腎髄質からアドレナリンが分泌され、血管は収縮・心拍数は増加し高血圧や動脈硬化のリスクが高まります。
そして副腎皮質からはコルチゾールと呼ばれる血糖値を上げるホルモンも分泌されるため、糖尿病になるリスクも高まります。
また、もう1つの代表的な成分であるタールは、数百種類もの有害物質の集合体であり、発がん性物質が含まれているため、ガンのリスクも高まります。

精神的な話でいくと、タバコを吸うと脳からドパミンと呼ばれる快感を得るホルモンが分泌されますが、タバコを吸うたびに繰り返しドパミンが放出されると、ドパミンの作用が薄れてきてしまうため、快感を得られなくなってしまい、うつ症状が起こりやすくなると考えられています。

 

そして本日のテーマである筋硬化について。
先程書いた通り、タバコを吸うと交感神経優位になります。
交感神経が優位になると筋肉は緊張し、硬化していきます。
そして、その中を通っている血管は細く縮まってしまうため、酸素や栄養素を細胞に運べなくなり、筋肉はどんどん萎縮していきます。
これがさらに筋硬化を助長します。
そして、筋肉が硬化し酸欠状態になると、発痛物質であるブラジキニン等が分泌されるため痛みが発生します。

ここからは経験上のお話ですが、
タバコを吸っている方は、酷めの首肩こりや頭痛の方が多いいように感じます。
あと腰痛も多少いますね。
そしてその症状を緩和させるために、治療したり、薬を飲んだりしますが、
根本的にタバコが原因となっている場合は、治療も薬も効きづらいように感じます。
そして寝つきも悪いため、疲労回復せず痛みもなかなか改善されません。

私も20代前半の頃に、仕事のストレスで一時期タバコを吸っていました。
といっても一日数本ですが。
ですが、それでも筋肉が固まっていき、体調が悪くなり疲労回復が遅くなっているのが感じられたので、この経験則は間違いないと思います。

タバコは依存性があるため、なかなかやめられないと思いますが、
身体のためにも少しずつ減らしてみてください。

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